【B型肝炎訴訟】 肝硬変のうち、軽度なのか、重度なのかの判断基準
2016.11.11 B型肝炎訴訟ブログ,B型肝炎給付金請求訴訟
~弁護士 北村明美のB型肝炎ブログ~
肝硬変には軽度と重度があり、それにより給付金額が異なってきます。
軽度の肝硬変は、以下の(1)(2)であることが、判断基準となります
(1)病理組織検査にて、肝硬変と診断されている場合。(これは、肝生検でF4の場合です。)
(2)「医師の診断書+診断を裏付ける診療録+画像検査報告書+血液検査報告書等」により、総合的に肝硬変と認められること。
重度の肝硬変は、上記を満たし、かつ、以下の①②のいずれかが認められることが必要です。
①90日以上間隔をあけた2時点において、Child-Pugh分類における合計点が10点以上の状態
②肝臓移植を行ったこと
<Child-Pugh分類>
Child-Pugh分類 |
1点 |
2点 |
3点 |
肝性脳症 |
なし |
軽度(Ⅰ・Ⅱ) |
昏睡(Ⅲ以上) |
腹水 |
なし |
軽度 |
中程度以上 |
血清アルブミン値 |
3.5g/dl超 |
2.8~3.5g/dl |
2.8g/dl未満 |
プロトロンビン時間 |
70%超 |
40~70% |
40%未満 |
血清総ビリルビン値 |
2mg/dl |
2~3mg/dl |
3mg/dl超 |
***食道静脈瘤破裂したTさん(愛知県)は、重度の肝硬変と診断されていました。
破裂後、腹水もたまり、血清アルブミン値などもよくなく、10点以上の状態でした。***
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