【B型肝炎訴訟】 自覚症状がない!?今すぐB型肝炎検査を受けよう
2015.04.03 B型肝炎訴訟ブログ,B型肝炎給付金請求訴訟
~弁護士 北村明美のB型肝炎ブログ~
自覚症状がない怖さ
実はB型肝炎は、全く自覚症状が現れない病気です。
「テレビで聞いたことはあるけど、まぁ元気だし大丈夫だろう」なんて思って、検査をしないままではありませんか?
そんな余裕が後になって大きな後悔を産むのです。
まずは何がなくとも検査してみましょう!
手遅れになる前に検査することが、あなたに訪れるかもしれない危機から救ってくれるのです。
初めての検査で突然の「肝がん」宣告…
Aさんは病院嫌いな人でした。
毎年の健康診断で、「肝臓の数値が悪い」とは言われていましたが、自覚症状はないから大丈夫!と、病院には行かずに長年過ごしてきました。しかし去年の健康診断で、肝臓の数値も悪いし、体のだるさが続くし、69歳にもなったし、ということで、「どうしても医者に行ってくれ」と家族に頼まれてました。
そこで、ようやくしぶしぶ大きな病院で血液検査をしたのです。
HBS抗原(+)肝臓の数値やがんマーカーの数値も高く、すぐにエコー検査、CTの検査に回されました。
そして、Aさんは医師から思いもかけぬ宣告をされました。
肝がんになっていたのです。
この時、初めてAさんは後悔しました。
「もっと早く病院で検査を受けていれば…」
妻は、病院嫌いのAさんをなじり、泣きました。
自覚症状がないからと放っておくと、こんな結末を迎えてしまうかもしれないのです。
ある日突然、バケツ一杯ほど吐血した。
Bさんはある日、鮮血をバケツ一杯ほど吐血しました。
健康体だと思っていたBさんにとって、それは青天の霹靂でした。
家族が驚いて病院へ運ぶと、検査の結果は「食道静脈瘤」。B型肝炎ウイルスで、肝臓が弱り、重い肝硬変の状態だとも言われました。
肝硬変になると、肝臓に血液が通りにくくなります。胃や腸の血液は、肝臓を通る必要がありますが、血が通りにくくなって、門脈に血液が停滞して、門脈圧が亢進してきます。そうすると、血液が別の道を通って心臓に戻ろうとすし、その道のひとつが、食道や胃の粘膜下層の静脈で、だんだんと太くなって、食道静脈瘤や胃静脈瘤となるわけなのです。それは毎日食べ物が通る道でもあり、静脈瘤が高度になると、破裂し、出血することになります。
その日の吐血は、Bさんの静脈瘤が破裂したのです。
Bさんは、それまで自分がB型肝炎であることを全く知りませんでした。自覚症状がなかったからです。
翌日すぐに手術をし、何とか九死に一生を得て、今はバラクルードを飲んで勤務にも復帰することができました。
ある日突然襲ってくる病魔。それは自覚症状がないからこそ、驚くほど急に現れます。
Bさんは今も、「もっと早く検査をしておけばよかった。」と後悔しています。