【B型肝炎訴訟】北村法律事務所から B型肝炎再発、賠償巡る判断見直しか 最高裁が来月弁論
【B型肝炎訴訟】北村法律事務所から
日本経済新聞に次とおり記事が掲載されていました。
「B型肝炎再発、賠償巡る判断見直しか 最高裁が来月弁論」2021年2月10日
集団予防接種が原因のB型肝炎を巡り、20年以上前の最初の発症ではなく、
再発時を基準に損害賠償が認められるかが争点となった訴訟で、
最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は10日、
当事者の意見を聞く上告審弁論を3月26日に開くと決めた。
最初の発症時を基準とし、患者側が敗訴した二審・福岡高裁判決が見直される可能性がある。
被害の発生から20年がたつと賠償請求権が消滅する民法上の「除斥期間」が始まるのが
最初の発症時か、再発時なのかが争点となっている。
2017年12月の一審・福岡地裁判決は、除斥期間の始まりを再発時とし、
患者側の請求を認めた。一方、19年4月の福岡高裁判決は
「(再発時の)病状がただちに重いとはいえず、
質的に異なる新たな損害が生じたとはいえない」とし、
損害賠償請求権を認めなかった。
乳幼児の集団予防接種で注射器を使い回しされてB型肝炎にかかった患者については、
最高裁が06年に国の責任を認めた。特別措置法が施行され、
訴訟上の和解などによって給付金が支払われるようになったが、
発症から20年を過ぎると給付水準が大幅に減る仕組みとなっている。