【B型肝炎訴訟】 B型肝炎給付金請求訴訟Q&A パート3
2015.12.02 B型肝炎給付金請求訴訟
~弁護士 北村明美のB型肝炎ブログ~
■ 感染方法について
Q.1 B型肝炎の人と話をしたり同じ鍋を突いて食事をしたりすると、B型肝炎はうつるのでしょうか。
普通の生活を送っていれば、B型肝炎の方と一緒に過ごしていてもHBVに感染することはありません。 感染するのは血液を介してです。 また、感染している人の血液の中のHBV(B型肝炎ウイルス)の量が多い場合には、その人の体液を介して感染することもあります。
例えば次のような場合に感染する危険性があります。
①HBV感染者からの輸血、臓器移植等を受けた場合
②HBVに感染している母親から生まれた子に対して、適切な母子感染防止策を講じなかった場合
③適切な消毒をしていない器具を使って入れ墨、ピアスの穴あけ、出血を伴う民間療法などを行った場合
④HBV感染者が使った注射器・注射針を、適切な消毒などをしないでくり返して使用した場合
⑤他人と注射器を共用して覚せい剤、麻薬等を注射した場合
詳しくは、日本医師会のページを参考にしてください。
Q.2 母子感染とはどのように感染するのですか?
HBVは血液を介して感染するので、母子間での感染ルートは子宮内での感染、経胎盤感染、産道での感染、また出生後の母乳から感染等の可能性があります。特に出生時、経胎盤感染で感染するケースが多いです。 ですが、母子感染は適切な感染防止処置を行うことでほぼ防ぐことができます。 産まれた赤ちゃんにB型肝炎ワクチンに投与することでほとんど感染を免れることができるので、今後妊娠・出産される方もご安心ください。
詳しくは、白木和夫先生の「B型肝炎ワクチンと母子感染防止」を参考にして下さい。